2020年5月、在宅勤務が増え、ギター職人の辻 四郎さんに昨修理して頂いた愛用のChaki w-45を夕食後に爪弾く毎日です。
…2019年、5月のお話。
相棒のChaki w-45を中古で購入して早や15年。購入してからというのメンテナスらしいメンテナンスは一度も施していなかったので、これからも永く弾くことを考え「メンテナンスをせねば!」と一念発起。
で、どのようにメンテナンスするかは悩みどころで、いつもお世話になっている職人さんにお願いするのが早くて確実。でも、今回は違った方法を試みようか…と。(修理屋さん、ゴメンナサイ!)
Chakiのギターは、1947年に京都で創業した茶木弦楽器製作所が製作していました。憂歌団の内田勘太郎さんがChakiのピックギターを愛用していらっしゃることでも有名ですね。
「Chaki」「修理職人」で検索すると『辻 四郎』さんのお名前が出てきました。 …以下。『辻 四郎ギター工房』ホームページ、音源カタログより引用させて頂きます…
1961年に茶木弦楽器工房で楽器制作のキャリアをスタートさせてから58年以上もの間、ギターを中心とする楽器製作一筋で過ごし、業界内ではまさに生きるレジェンドとしてリスペクトされています。特に名器とされる60年代終盤のChaki P-1・P-2・P-3は辻氏の手により製作され今もヴィンテージ市場では高い評価をされています…
現在は、富山県南砺市にご自身のギター工房を構えていらっしゃいます。
手元のChaki W- 45が、辻 四郎さんの手によって製作されたものかどうかは分かりませんが、およそ50年も前に製作されたことを考えると感慨深いです。使用されている部品や木、当然50年前のもの。時を越えて、今なお現役のChaki-W45が愛おしく感じてきました。そんなこんなで、この時は辻 四郎ギター工房に修理をお願いしました。
現在は、息子さんと一緒に工房を運営していらっしゃるご様子。何度かのメールの後「ネックの調整とフレットのすり合わせ、全体的な確認と調整」をお願いすることにしました。
工房にお送りして約3週間。きっちりと梱包されて「里帰り修理」を終えたChaki-W45が戻ってきました。焦る気持ちをおさえて開梱。どこかしら澄ました顔に見えるChaki-W45です。早速ポロロローン。当然、気になっていたビビりや詰まりも解消されて最高のコンディションです。
後から分かったのですが、修理の様子をフェイスブックで紹介して下さってました!
最近は「新品を購入した方が安いですよ!」と聞くことが多くなりました。経済の合理性を考えると修理して使うより、廃棄して新品を購入した方がサイクルとしては良いのかもしれません。
「量」を優先する社会や経済。確かに便利な世の中になりました。
が、今一度、これからの経済のあり方や社会について真剣に考えなければいけない、とつくづく感じます。
本当の豊かさって「量より質」。「質」=「時間」「想い」…。
今宵もChakiを爪弾きながら、思考を巡らせてみます。
ではまた。
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