こちらも三代にわたって使われてきた文机。母曰く、三代で100年は使ってるとのこと。釘は使わずに仕立ててあり、100年は経つでであろう現在も、グラつきもなく凛とした姿勢を保っています。
この文机、特に祖母のお気に入りだったようようで、仕事を終えたあとも居残って汚れを拭きとる祖母の姿が脳裏に焼き付いています。そんな祖母のことを知ってか知らずか、祖父は帳面をつける時、決まってこの文机の前を陣取っていました。
昼ごはんのあとはゆっくりしたいのか、はたまたサボりたいのか、祖父の帳面つけは、専ら昼ごはんのあとと決まっていました。早く仕事を始めたい祖母は「どいて!」などと言えるわけもなく、祖父の前を行ったり来たりしていました。今思うと微笑ましい光景です。
そうそう、こんな感じ。「あて」と「文机」がある扇子職人の仕事場、再現してみました。懐かしいなあ。
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