これは「あて」と呼んでいた扇子を加工する際の机です。扇子加工編①で紹介した「こなし」という作業をするとき、例の木の棒でトントン叩いても、びくともしないようにと丸太棒を輪切りにして使っていました。直径は40cmくらい。これも100年近く前から使っていたそうです。
結構重いので「あて」の側面には持ち手用の切り込みが入っています。ふつうーに「こなし」の棒でトントン叩いても凹むことなく、硬い木なんでしょうか。上から見るとこんな感じ。この切り株の上で様々な作業をしていました。そうそう、木の高さ?厚み?は、女性であれば正座、男性であれば胡座をかいて座ると作業するのに丁度良い高さです。
何処でどんなふうに言って作っていただいたモノなのか…流石の母も分からないとのこと。横表面の剥げも、どうしてこんななのか謎。色々と考えて道具を作っていたんですね。
Leave a Reply